ネイルと、香水と。
女がネイルをする理由。
かわいくて、きれいで、おしゃれ。
自分のそれを見ているだけでテンションが上がる。
指先から足先まで'女'として手を抜いていない証。
ー私の場合は、恋をしているとき。
ハンドネイルやフットネイルはジェルネイルを施すにしても、手間や時間、お金がかかる。
セルフでのネイルでは、コストは抑えられるが技術がいる。
はみ出したり、ムラになったり、乾かすための時間もかかる。
それでも、塗ろうとするのは、やっぱり好きな人に見てほしいからだ。
ネイルをしているとき、完成したときよりも、その過程の時間が好きだ。
彼はネイルを変えたことに気づくだろうか、この色は派手すぎるだろうか、女として意識してくれるだろうか、とか。
わたしにとって、今でもネイルは自分のためにするものではない。
だから、その行為にすごく意味があると感じる。
そして、香水。
gloveのperfume of loveという曲が昔から好きだ。
香水の数だけ、恋をした。
最初に買った香水は、ヴェルサーチだった。
フェラガモ、イヴ・サンローラン、ジバンシイ、ジミーチュウ、クリーン、シャネル、クリスチャン・ディオール。
香水はいくらでもあるけれど、どれが今の自分に似合っているのか、彼はどんな香りが好きか、いい香りだと褒めてくれるか。
香水をつけるときも、やはり思い浮かべるのは好きな人だ。
新しく香水を欲しくなるときは、決まって新しい恋をしたときだ。
今度はどんな香水を買うんだろう。